【ジーンズ裾】チェーンステッチのメリット・デメリット解説

どうも、かぴ原（かぴばら）です！

チェーンステッチの魅力は独特なパッカリングですよね。

私含め、ジーンズ好きな人からパッカリングは大変好まれています。

しかしチェーンステッチには良い面もあれば悪い面があるのを知っていますか？

この記事ではチェーンステッチに注目して解説していき、記事後半にはシングルステッチと比較してメリット・デメリットを書いております。

チェーンステッチとは

チェーンという言葉の通り裏側の縫い目が【鎖】のように見える縫製方法です。

表からの見た目はシングルステッチと同じですが、表側と裏側の縫い目が変わっているのが特徴。

日本語では【環縫い】と言われてます。

ジーンズでチェーンステッチが使われ始めたのは１９半世紀後半、生産性を高めるために普及してきました。

というのもシングルステッチのミシンでは、下糸をボビンに巻き取って縫製するため、下糸がなくなるとボビンを巻き直すか交換する必要があり、１度にたくさん縫えません。

チェーンステッチは糸のコーンから下糸も使用していくため、コーンから糸がなくなるまで縫い続けられるので、生産性が非常に高くなります。

大量生産が求められたこの時代、実用性からチェーンステッチは普及していったのです。

パッカリングとは

パッカリングとチェーンステッチは非常に重要な関係性。

パッカリングとは縫製時にできる【縫い縮み】や【ひきつれ】による歪みのことをいい、表面がデコボコになっている状態です。

本来は縫製トラブルに使われる用語なのですが、ジーンズに関しては異なります。

ジーンズを縫うチェーンステッチは特性上、生地がわずかに斜めにずれて縫われるためうねるようなネジレが裾にできます。

このネジレがジーンズの裾のパッカリング。

ジーンズを穿き古していくと、パッカリングのデコボコの出っ張った部分だけが擦れて色落ちしていき、味わいとなるわけです。

特にユニオンスペシャルという特別なミシンで縫われたジーンズは、ヴィンテージジーンズのような独特なパッカリングが現れるのです。

チェーンステッチのメリット・デメリット

チェーンステッチのメリット・デメリットをシングルステッチと比較して解説していきます。

シングルステッチと比較

それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

それは…パッカリングです。

この独特な【ウネウネ】のネジレのパッカリング、チェーンステッチならではです。

シングルステッチでもパッカリングは現れるのですが、チェーンステッチのような【ウネウネ】のネジレはありません。

　

シングルステッチはポピュラーな縫製なので普通に裾上げしてもらうと、この縫い方になっていることが多いと思います。

家庭用のミシンでも簡単にできるとっても身近な縫い方ではないでしょうか。

そのため裾上げの料金も無料〜１０００円前後でやってくれるお店がほとんどです。

　

チェーンステッチは専用のミシンが必要なので、専用ミシンを所有しているお店でしか裾上げをすることができません。

ミシンの種類によっては裾上げの料金が高い場合があります。

料金はおそらく２０００円前後。

また、ほつれやすいというデメリットも。

１ヶ所糸が切れてしまうと、その場所から一気にほどけてしまうんです。

シングルステッチにはこれといったデメリットはないと思います。

あえて言うならパッカリングでしょうかね。

シングルステッチでもパッカリングは現れますが、チェーンステッチのような【ウネウネ】のネジレは現れないです。

↑このように縦に出るようなパッカリングになります。

のっぺりと物足りない感はあります。

チェーンステッチとシングルステッチはどっちがいい？

パッカリングにこだわりたい人はチェーンステッチ。

パッカリングとか気にしないよ、という人はシングルステッチが良いです。

シングルステッチならほつれにくく丈夫、もし糸がほつれても安く直してくれますし。

でもせっかくジーンズを穿くならぜひチェーンステッチを私はオススメしたいです。

パッカリングの現れ方もそうですが、見た目的に断然チェーンステッチの方がオシャレに見えますよね。

ロールアップした際にステッチが目立ってアクセントになります。

まとめ

チェーンステッチについて解説しましたがいかがでしたか？

ジーンズの裾のステッチ、というちょっとマニアックな内容でしたが縫い方１つで見た目が違うものなんですよ。

パッカリングは特に何も意識せずに穿いててもアタリが出やすいので、ジーンズ育成も楽しくなること間違いなし。

お店に行くよりネットで受付の方が楽ですよ。

これからジーンズの裾上げは、ぜひチェーンステッチでやってもらってはいかがでしょうか。

では今回はこのへんで。

読んでいただき、ありがとうございます(^^)